「出張のため、ロッブリーからピッサヌロークへ」
なんか、微妙な響きだ。
どちらもマイナーにすぎるからだろう。
それはさておき。
土・日に行われるピッサヌローク県ナレースワン大学でのセミナーに向けて、金曜日13時発のスプリンターと言われる電車に乗った。
いわゆる特急列車。
とは言っても、どーせいつもの電車に毛が生えた程度だろうと思っていた。
が、これがなかなかのスピードで田園を駆け抜けていく、極めて高性能な列車だった。
無論、冷房車もきき、椅子にはちゃんとテーブルも備わっている。
ただし、新幹線ほどのクオリティはないことだけは、あらかじめ断っておく。
がたつき感は否めない。
窓も妙に曇っている。曇りの原因はよくわからない。
それでも、普段バンコクへ向かう列車に比べれば格段の差である。
400バーツ以上のチケット代は伊達じゃない。
いつもバンコクへ行く列車は、異国人で25バーツほど、タイ人なら無料だ。
タイらしからぬ、快適な列車の乗り心地に、そっと瞳を閉じてみる。
ガタンガタンという列車の響きと、揺れが心地いい。
出張というよりも、気分はすっかり観光。
「世界の車窓から」の音楽が流れていることは言うまでもないだろう。
目を閉じてすぐ、不意に肩を叩かれた。
「ごはんです!」
おもむろに料理が置かれる。
まさか、料理までつくとは。
発車して2分。ごはん。
なかなかのやっつけ感…ではなく、スピードである。
残念ながらおなかがいっぱいだったので手をつけなかったのだが、ふと、売り子達がせわしなくたむろする列車のつなぎ目をみると、電子レンジまで完備されている。
なるほど、ホカホカを食すことができるのだ。
そんなこんなで、電車に揺られること3時間。
電車はあっという間にピサヌローク駅に到着した。
乗っている間、電車の地面の清掃は5回を超えていた。
30分に1回は磨かれていた計算だ。
足元は常に、ピカピカに保たれているはずである。
スプリンターは、3-4両編成くらいのこじんまりとした電車である。
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へぇ~タイにこんな特急列車があったんですねー、400バーツ以上とは高い。
返信削除タイも高速鉄道ができるし、サービスとかも日本のような感じになってきてるのですかねー?
私はローカルな汽車で停車する度にお弁当とかお菓子売りのおばさんたちが入って来るあの感じの方がタイらしくて好きですけどね。
そう。ローカルなあの感じ、いいですよねえ。
返信削除そして、大丈夫ですよ、Phimaiさん。
サービスは日本にはまだまだ及ばず、ローカル感でてますから。笑