警察からの手紙が突然届いた。
別にふだん悪いことをしているわけではないが、なんだか気分はよくない。
封を切ってみる。
我が家の車が、交差点を駆け抜けている写真。
あれー。
日付を見ると1ヶ月ほど前。
なんとなく思い出した。
大学近くの交差点で、赤に変わるか変わったかくらいのタイミングで走り抜けたことを。
「ま、これは行くでしょう。ただまあ警察がいたら、ギリOKか、下手すりゃピッピピーだな」
みたいなことを思ったような、あるいは口に出したような気がしないでもない。
で、警察こそいなかったが、眼を意味するオービスは光っていた。
ギリOKではなかったのだ。
書類によると、減点はないもよう。
ただ、500バーツの罰金。
「まあ、事故よりはずっとマシだ。次からは気をつけようと思わせてくれる、いい勉強だ」
そう強がりつつ、スマホからすぐに振り込んだ。
(警察からの書類にはバーコードが入っていて、スマホをかざせばすぐに支払い完了。そのあたりの迅速さたるや、脱帽である)
さ、これからは気を引き締めて、安全運転を心がけよう。
そう思って、ハンドルを握る。
交差点、決して無理に渡りはしない。
いい教訓になっているのである。
ところで実は…
違反をした日から警察からの手紙がくるまでの1ヶ月ほどの間で、軽く違反気味なことをした記憶がうっすらとある。いや本当は、割とはっきりある。
しばらくはポストを見るのが怖くて仕方ない。
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