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居座り学生

今年、チェンマイ大学は60周年記念年。「12の倍数を大切にするタイ人にとって、60周年は大きな意味をもつんですよ」と同僚のタイ人の先生が言っていた。ということで、大学の式典準備が始まっている。僕は60周年記念の学部内委員に入っているので、どんなことを行うか、どんなグッズを作るかなどの会議に参加している。大学の企画がこのように回るのかぁ、と勉強になる。最近はありがたいことに、様々な委員や担当に携わらせてもらっている。学部諸イベントの委員、かるた部の顧問、論文査読委員、日本研究センター所長、カリキュラム運営委員、卒業式委員など…。年齢的に完全に中堅で、外交業務や、組織の意思決定を求めらる場面が多くなってきた。本人はいたって高校男子校生の精神状態のままのつもりでも、これらに携わっている僕は、周囲の方々からみれば割と気を遣う対象になりつつあるのかもしれない。僕自身はフランクに話していても、相手は立場という背景がちらついている可能性がある。少し寂しいことだが、だからこそ、僕はきちんとした振る舞いや配慮が求められるだろう。先日、研究室に学生数名が尋ねてきた。そして部屋に座り込み、1時間以上、ダベっていた。僕が仕事をしている横で、お構いなしにワイワイ騒いでいる。「・・・ははは。ですよねー、先生?」突然、振られる。「何が?聞いてなかったよ」「ははは。先生、仕事してるんだね」なぜか、笑ってる。「先生、見て見て。外でなんかやってるよ」窓から覗くと、職員の方達がボッチャという競技をやっていた。日本研究センターの職員の子も混じっていた。学生は窓を開けて、「おーい、⚪︎⚪︎さーん」と、その職員に手を振った。毎日会っているのに、なんか違う形で見かけあうと、手を振りたくなる。僕も「おーい」と手を振った。職員の子も、それ以外の方たちも、下から手を振ってくれた。微笑ましい光景だ。「あーダメだ、先生。暑い。早く窓を閉めて」学生が言った。周囲が気を遣い始めているというのは勘違いだったか、と思わなくもない。特に意味はないけど部屋に居座ってくれる学生たち。僕としては、嬉しい。そんな研究室の窓からは、ハナモツヤクノキの赤い花が満開が見ごろです。  ...