高い志をもつタイ人文化研究者との、ロッブリー初日の夜。



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「リョウタ。僕は思うんだ。

村の文化の研究者はその村人から本当にたくさんのことを教えてもらっている。生き方全てに関わる大きなことを、だ。だから、必ずその方達にお礼をしなくてはいけない。なんとかして、社会に返さなくてはならないんだ。

村人にとって本当に嬉しくて、社会的に意味のある”返し方”は何か、僕にはまだ判断できないけど、でも何もしないよりはずっといいと信じて、今はこんな風に行動しているんだ」


大学で仕事の引き継ぎを受けた初日、僕はタイの文化や歴史に興味をもつタイ人講師に出会った。

先生は僕よりひとつ学年が上の34歳。

互いの所属学科は違ったが、僕と興味関心が近かった。

そのため先生は、ロッブリーから1時間ちょっと離れた少数民族タイ・プンの村へ仕事終わりに車で行くということで、会ったその日にも関わらず僕を誘ってくれた。


村は川と巨大な湖に面していて、到着した日暮れ前、湖の風を感じながら先生は一服した。




「調査のとき、たまにこの川沿いにテントを張って、バーベキューを1人でやったりするんだよ」

なんとも、面白い。



村に到着すると、文化保存を目的とした博物館をはじめとする総合施設(建設中)に向った。

そこで先生は村人と、総合施設をどのような建物にするか、について話し合う。



「村の方達はここで伝統的な村の舞を見たりすることもあると思います。だから、風向きを考えるとこのあたりに舞台を作ってみたらどうでしょうか。そうすれば、観客も長時間涼しくて、快適に過ごせるでしょう。そして裏のあの木々が自然のバックスクリーンのようになるかもしれません。舞のすばらしさが際立つのではないでしょうか…」

などと言ったことを、村人と話す。


先生はあくまでも、村人に自身の文化の尊さを気づかせるように働きかける行動をとる。けっして押しつけはしない。

村人達が主体的に活動することの手助け。

これが先生のスタンスだ。



到着が夜だったため、今回はあまり詳細を見ることはできなかったが、だいぶ建設が進んでいる博物館も村人たちがほとんど自分たちで考え、つくっているという。



先生はどうすれば村人が主体的にできるかという立場で、技術面、経済のやり方をサポートするに過ぎないのだ。



村を出てから、我々は酒を呑んだ。

日本の茶のわびさび文化やタイと日本文化の比較研究の面白さ、など話題はつきない。

進むビール。

互いの文化や歴史研究への向き合い方を語りあって開けた瓶の数は知れない。



「先生と呼ばないでいいよ。先輩−リョウタでいこう。もう僕らは、同じような志をもった友達なんだから」

先輩はそう言った。

今後、何か面白いことが色々とできる。そう確信したロッブリー初日の夜だった。




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タソガレザル…アイシュウザル…朝のサルザンポ。



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なかなかに寝苦しき、暑きロッブリー。

朝、6時前には目が覚めるという、ある意味、健康にはうってつけの環境だ。

もう寝てられない!ということで、ふらりと市内へ散歩に出かけてみる。




さすがに遺跡の町。

線路に面して遺跡がどーんと、そして妙にサラリと建っている。




朝からテンションが上がる。

恐らく一人でニヤニヤしている日本人だったに違いない。

遺跡に釘付けになって、近づく。



しかし、どうも違和感を覚える。

よくよく見れば、周りはサルだらけである。







遺跡にも近づいてみれば、周りはサルでいっぱい。

サル山だ。





道を占拠する、サル、サル、サル。





そんなサルの群から少し離れて、朝の光を浴びながら線路の先を見つめる一匹のこれまたサル。



黄昏ザル…

哀愁ザル…

ニヒルザル…




どんなネーミングが彼にぴったりかを考えていたら、余計なお世話だ、と言わんばかりにキッとにらまれた。

猿と目を合わすと悪さをされるらしいので、すぐにその場を後にした。

なかなか気に入った、朝のサルザンポ。



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30半ばの日本人、タイの女子大生の部屋でなんとも痛たまれない気持ちになる。



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先日、猿と遺跡、そしてひまわりで有名な町ロッブリーに入った。



今月いっぱいは、勤務先である大学敷地内のホテルに宿泊するようにと先方から言われていたが、ホテルが改装中となり突然に宿泊先を失った。

僕としては、別にタイで宿を探すことに対して抵抗がないので、放っておいてもらっても構わなかったが、先方としてはそうはいかないだろう。

ということで急遽、取られた苦肉の策が、とある大学生を今月いっぱいだけ部屋から追い出して、その部屋に僕が泊まるというものだから、驚きである。

しかも、それが女子大生の部屋だというから、さらに驚きだ。



会ったこともない女子大生の部屋で、ボーと部屋の天井を眺める。




女子大生からみれば完全におっさんであろう30半ばの日本人。

そんなおっさん(見ず知らず)が部屋でゴロ〜ンとしている。

こんな姿を女子大生が見たときの、彼女の気持ちを想う。

なんとも痛たまれない。

僕が逆の立場なら…。うん。絶対に嫌である。




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