ピーターコン祭り前の混沌。



ラオの社会では一般的なプーク・ケーン(捲糸儀礼)

腕に白い糸を捲いて招福を願い、あるいは悪しきことからの守護を祈る。




結婚式において参列者が新郎新婦の手首に捲いたり、出生間もない赤ん坊に捲いたり、あるいは旅立ちの前に捲いたり…といろんな場面でみることができる。

結婚式のときなんかは、

「末永く幸せにな…早くいい子が生まれるようにな…」

なんて言葉をかけながら、手首に捲くのである。

これによって、人びとは幸福な気持ちに包まれる。



さて、バーイシースークワン(魂の強化儀礼)の終盤、ジャオポーグアンとその奥さん2人の手首に人びとが白い糸を捲きはじめた。




皆、我先にと群がって手首に捲き付ける。



なんか鬼気迫るような捲き方に見えなくもない。ジャオポーグアンも苦笑い?


たくさんの人びとに糸が捲かれ、ジャオポーグアンの手首は糸でびっしりだ。




その横では演奏者、歌い手、そしてそれにあわせて踊るおばちゃん達で大騒ぎ。




そんななか、白いひもを捲き終えた信者達は唐突に皆でご飯を食べ始める。



共食。

儀礼の基本だ。



両腕をのばして座るジャオポーグアン、彼に群がる人びと、突然メシ食う人びと、そして歌い踊る人びと…

混沌とした空間で、ピーターコン祭りを前に祭り集団たちのエネルギーが徐々に高まっていく様子が伝わってくる。

混沌は祭りの本質だ。





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2 件のコメント:

  1. 祭りの前にこれだけ盛り上がるのもタイらしいですね。
    ジャオポーグアンの手首に巻かれた糸はこの後どうなるので
    しょうね。ミサンガのように切れるまで巻いておくのかな。
    ところで私の夢の話ですが、海のようなところで釣りをして
    いてすぐかかったので引き上げてみたら金ピカの龍が現れて
    びっくりしてるところで目が覚めたんです。
    ”お、これは~?”と思い宝くじを買ってみましたが全く
    当たりませんでした。欲深い人間には効果なしでした(笑)。

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  2. 金ぴかの龍!?凄いですね!
    それはかなり縁起が良さそう〜。
    ところで、捲かれた糸ははさみでチョッキンです。何日かあとに。
    さすがにミサンガ的にはいかないですね。w

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